2025.04.06 住環境

北品川駅周辺の住みやすさ




【北品川駅周辺の住みやすさについて】



北品川駅は品川区にありますが、まず最初に知っておくべき重要な点は、「北」品川という名前にも関わらず、巨大ターミナルである「品川駅」よりも南に位置しているということです。この点を踏まえて、住みやすさを解説します。


良い点 (メリット)


抜群の「実質的な」交通アクセス:


北品川駅自体は京急本線の駅で、停車するのは普通(各駅停車)のみです。

しかし、巨大ターミナル「品川駅」まで徒歩10~15分程度という、非常に近い距離にあります。これにより、JR山手線、京浜東北線、横須賀線、東海道線、さらに東海道・山陽新幹線、成田エクスプレス、そして京急本線の快特なども利用可能となり、実質的な交通アクセスは極めて抜群と言えます。

比較的抑えられた家賃相場:


品川駅の港南口(東側)や高輪口(西側)エリアと比較すると、京急線の各駅停車駅である北品川駅周辺は、家賃相場がかなり抑えられる傾向にあります。品川駅の圧倒的な利便性を享受しつつ、住居費を抑えたい場合に非常に有力な選択肢となります。

旧東海道の風情と商店街:


駅周辺には「北品川商店街」があり、昔ながらの個人商店や飲食店が軒を連ねています。ここは旧東海道の一部であり、歴史的な風情を感じさせる街並みが残っています。大型商業施設はありませんが、地域密着型の温かみのある雰囲気があります。日常的なちょっとした買い物や食事に便利です。

治安の良さ:


古くからの住宅街も多く、比較的落ち着いた雰囲気です。治安は一般的に良好とされています。

気になる点 (デメリット・注意点)


騒音(二重の要因):


これが最大の注意点です。 北品川駅周辺は、交通量の多い**「第一京浜(国道15号)」と「京急本線の線路」**に挟まれるような立地になっています。そのため、物件の位置によっては、車の騒音と電車の騒音の両方が気になる可能性が非常に高いです。特に第一京浜沿いや線路沿いの物件は、昼夜問わず騒音が大きいことを覚悟する必要があります。

京急線は普通のみ停車:


北品川駅自体には京急線の普通しか停まりません。京急線で急いでいる場合は、品川駅まで歩くか、普通で隣の新馬場駅などへ行く必要があります。

駅周辺の限定的な買い物環境:


北品川商店街はありますが、大型スーパーや多様なチェーン店などは少ないです。品揃え豊富な買い物をしたい場合は、品川駅周辺の「エキュート品川」「アトレ品川」「ウィング高輪」などへ足を運ぶ必要があります。

水害リスク:


エリアによっては、海抜が低く、集中豪雨などの際に浸水のリスクが指摘されている場所もあります。ハザードマップなどで確認することをお勧めします。

まとめ


北品川駅周辺は、**「品川駅の圧倒的な利便性を、比較的安い家賃で享受したい」**というニーズには非常にマッチするエリアです。旧東海道の歴史的な雰囲気や、地域密密着型の商店街も魅力です。


しかし、その代償として**「第一京浜の交通騒音」と「京急線の鉄道騒音」という二重の騒音リスク**を許容できるかどうかが、住む上での最大の判断基準となります。


品川駅周辺に勤務・通学する方、交通利便性を最優先しつつ家賃を抑えたい方で、騒音に対して寛容、もしくは線路や幹線道路から離れた静かな物件を見つけられる方には良い選択肢でしょう。


物件を探す際は、必ず昼夜、平日・休日に現地を訪れ、特に騒音レベル(車の音と電車の音の両方)を徹底的に確認することを強くお勧めします。